「ゲーム・オブ・スローンズ」S1の前半(1~3話)の感想

 海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」は架空戦記の物語です。
 舞台は中世ヨーロッパに似た世界で、剣のほか、魔法やドラゴンも登場します。
 シーズン1では魔法もドラゴンもほとんど出てきません。

 海外ドラマの1話目は、飽きさせない作りというか、分かりやすい展開が多いですが、本作は予備知識なしにみると……よく分かりません。
 仮想世界なのも、分かりづらい原因のひとつだと思います。
 正直「ゲーム・オブ・スローンズ」の1話目は面白くないです。
 シーズンを通して視聴して、また改めてシーズン1の1話目を視ると色々と発見があって面白いのですが。

「ゲーム・オブ・スローンズ」S1、1話「冬来たる」

「ゲーム・オブ・スローンズ」の1話目は、ウェスタロス大陸の北部を治めるスターク家が中心に物語が進みます。
 スターク家の当主は北部総督でもあるエダード・スターク。
 妃はキャトリン・スタークで、その子どもたちは、ロブ、サンサ、アリア、ブラン、リコン、庶子ジョン・スノウ。
 七王国という国があり、スターク家は北部を任されている貴族になります。
 七王国の国王はロバート・バラシオンという名で、エダード・スタークとは幼なじみの関係です。

 ▲北部総督エダード・スターク公。

 1話目では、ロバートが妃や家来を連れて、エダードの本拠地ウインターフェルに赴き、エダードに「王の手」という、王国の首相、宰相のような役柄を頼みます。
 王の妃はサンサ・ラニスターで、ラニスター家は王国の中で最もお金持ちといわれている貴族で、その領主タイウィンは西部総督です。
 一行には、妃の弟で、王の盾(キングスガード)という護衛役の騎士ジェイミーや、その弟で小人のティリオンも同行します。

 ▲西部総督タイウィン・ラニスターの嫡子ティリオン・ラニスター。

 ジェイミーとサーセイは、双子の姉弟ながら、近親相姦の関係にあって、その現場を偶然目撃したスターク家のブランは塔の上からジェイミーに突き落とされて昏睡状態になります。
 ウェスタロス以外でも、別の大陸に亡命中のデナーリス・ターガリエンの物語も同時に語られます。デナーリスの父親は前の王様で狂王と呼ばれて、その狂王を殺したのが実はキングスガードのジェイミーで……

 ▲デナーリス・ターガリエン。

 書いてて混乱しますが、登場人物は本当に多いです。誰だこいつ? と忙しいです。
 それぞれ過去の因縁などもあったりして、ややこしさに拍車をかけています。
 ネット上には相関図などもあるので、それを活用したほうがいいです。

「ゲーム・オブ・スローンズ」S1、2話「キングスロード」

 2話目では、エダードはロバートと一緒に、王都(キングスランディング)に赴くことになります。
 ジェイミーに突き落とされたブランは昏睡状態で、母キャトリンはつきっきりで看病するけど、ブランの意識は戻りません。
 キャトリンは息子が故意に突き落とされたと推理し、ラニスター家の人間が怪しいと考えます。

 スターク家の庶子ジョン・スノウはナイツウォッチになるため、北の砦へと旅立ちます。
 ウェスタロスの北には大きな壁があり、野人と呼ばれる蛮人が住んでいて、その野人たちから王国を守るのがナイツウォッチという守備隊です。
 ナイツウォッチの兵士は妻帯できず、子も残せません。逃亡は死罪となります。
 しかし、ナイツウォッチになる前の罪は免除されます。従ってナイツウォッチの兵士は罪人が多いです。
 ジョン・スノウは罪人ではないけどスターク家の庶子なので、相続権もなく、また、家の中で居場所もないためナイツウォッチに志願したようです。
 ちなみにエダードの弟ベンジェン・スタークもナイツウォッチです。
 スターク家は場所柄的に、ナイツウォッチと関係が深いです。

 北へ行くジョン・スノウの一向に、ティリオンも同行します。
 どうやら、観光的な気分のよう。
 ジョン・スノウとティリオンの関係は最初はぎこちなく、途中、険悪になったりもするけど、最後は仲良くなって、人間関係の機知がよく表現されているなと思いました。
 ジョン・スノウはまだ若くて、可能性はあるけど未熟な部分も垣間見えます。
 それにしても継母のキャトリンはジョン・スノウに冷たいです。
 キャトリンは感じが悪いです。
 関係が悪いと言えば、妃の弟ジェイミーとエダードも顔を合わせば険のある言葉の応酬を繰り返す仲の悪さ。

 王都キングスランディングへと向かう王ロバートと北部総督エダードですが、道中、ちょっとした事件が起こります。
 プリンスのジョフリーが、アリアのペットの狼に噛まれて怪我を負うことに。
 子どもの喧嘩だけど、そのせいでマイカーという男の子はハウンドに殺されてしまいます(描写はなし。死体が馬にのせられている場面はあり)。
 とばっちりでサンサのペットの狼(レディ)が殺されることになって、後味の悪い終わり方でした。

「ゲーム・オブ・スローンズ」S1、3話「スノウ卿」

 3話目。
 エダードが王都について、王の手としての職務につきます。
 ジョンは黒の城(カーセルブラック)で訓練を開始しますが、優れた剣技で、周りの顰蹙を買ってしまうことに。
 ナイツウォッチの兵士たちは決して勇士ではなく、犯罪者が多く、カーセルブラックは流刑地のような場所だったのです。
 ここで注目すべきは、ティリオンとジョンの友情です。
 最初は険悪な空気だったけど、最後は友人のような関係になりました。

 エダードの妻キャトリンは王都へと赴いて、刺客のもっていた短刀を調べます。
 すると、その短刀はティリオン・ラニスター所有の短刀だと分かります。
 キャトリンはラニスター家が敵だと思い込みます。

 ……という感じで物語が進んでいきますが、まだまだ始まったばかりで、そんなに面白くないです。
 なにより登場人物が多すぎです。
 けれど何度か見返すと新しい発見とか伏線とか発見できて興味深いです。

追記

 1話ずつだと記事数が増えて大変だから、前半中盤後半にわけて書こうと始めてみましたが……
 思った以上に大変。
 途中で挫折するかもしれません。

 それにしても「ゲーム・オブ・スローンズ」は面白い海外ドラマです。
 今まで海外ドラマは色々見てきたけど、ぶっちぎりのトップ。
 トップクラスの面白さではなくて、トップです。頂点です。
 とは言っても合う合わないはあるので、シーズン1をとりあえず視聴してみて、その先のシーズンを視るかどうか決めればいいです。
 1シーズンは10話しかないので、1~2日ぐらいの時間があれば視聴可能です。

 自分は、1シーズンの5話ぐらいから面白さが分かるようになりました。

「ゲームオブスローンズ」S1の感想関連は以下をご覧下さい。
「ゲーム・オブ・スローンズ」S1の前半(1~3話)の感想
「ゲーム・オブ・スローンズ」S1の中盤(4~6話)の感想
「ゲーム・オブ・スローンズ」S1の後半(7~9話)の感想
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