子ども「なんであの人、手がおかしいの?」――因果応報?

 まとめサイトで読んだ話です。
 若干、記憶があやふやなので、細部は違っているかもしれません。

 登場人物は、それを書いた人。傍観者。Aとしておきます。
 父親とその息子。お父さんBと、息子C。

 もうひとり、中年の男性Dさん(女性かもしれません)。
 Dさんは、手に障害がありました。

 息子Cが、Dさんの手を見て、お父さんに言います。
「なんであの人、手がおかしいの?」

 お父さんは答えます。
「あれはね、ご先祖様が悪いことしたからなんだよ。ご先祖様が悪いことをするとあんなふうに天罰が下るんだ」

 中世なら、そんな考え方はまかり通っていたはずです。
 悪いことをしたら駄目だよ、という道徳教育という意味では、間違っていないと思います。
 色々と理解した上で、人の行いは因果応報で、自分に返ってくる、という教えなら、まあそれが正しいかどうかは分かりませんが、教育の一つの方法としてはあり得ると思います。
 けど、Dさんや、傍観者Aさんに聞こえるように言ったのは頭がおかしい。盛大におかしい。馬鹿者です。
 本当に、ご先祖様が悪いことした云々を信じているから、そう言ったのかもしれません。
 もしくはお父さんBも、親からそういう教育を受けたのかもしれません。

 お父さんBは、未開人と一緒です。
 もし本当に信じているなら、人間として相当ヤバいです。
 信じていなくて、教育の一環としてそう口に出すのなら、息子と2人きりの時に話すべきです。
 第三者に聞こえるように言うべきではありません。
 世界は自分を中心に回っているとでも考えていそう。

 先祖の行いが悪いからといって、手に障害が出てくるなんてことはあり得ません。

 もし子どもから「あの人の手がおかしい」と言われたら、ではどう答えるのか。
 色々と言い方はあると思うけど、自分ならこう言います。
「人はそれぞれ違う。手や足に障害がでたり、もしくは病気になったりするのは、誰でも可能性がある。持って生まれたものが異なるからといって、そこに本質的な違いはない」
 遺伝的なものではあれば、本人に責任はいっさいありません。

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