放送大学の面接授業に出席|2016年1学期

 放送大学のスクーリングに出席しました。
 科目は秘密にしておきます。
 あまりマイナスのことは書きたくないですが、ちょっと憂鬱な出来事がありました。

 授業自体は問題ありません。
 先生が話して、受講生がそれを聞いて、という授業のあと、グループをつくりました。
 そのグループで実験……ではないけど、色々と試行錯誤しつつ、課題をこなす、という内容。
 今まで出席した面接授業は、基本的には話を聞くだけでした。
 グループを作って云々というのは面接授業では初めての経験です。

 グループのメンバーは、くじ引きで決められました。
 中のひとりと、いまいちソリが合いませんでした。
 Aさんとしておきます。
 Aさんが悪いわけではなくて、単純に相性の問題なのかもしれません。
 話しかけても反応が鈍い。
 こちらの言うことを否定する。
 この2つで、Aさんをなんか嫌なヤツ、と思ってしまいました。

 こちらの言葉をAさんが否定する点については、たとえばですが自分が「スマートフォンは料金が高い」と言ったとすると「スマホ自体は、安いのもあるし、契約せずに公衆無線LANを使えば実質ゼロ円で運用できるからスマホが高いというのは間違い」と否定してきます。
 物事には色々な側面があります。
 確かに、自分の言葉は一方の側面しか見ていないけど、それはAさんも同じです。

 たとえばAさんが「スマホは料金が高い」と言ったら、自分は「そうですね」と同意します。
 間違っても「スマホ自体は安いのもあるし――」なんて言いません。

 言葉のキャッチボールが上手くいきませんでした。
 まずあちらからは投げてこない。
 こちらが投げる。
 けど相手は取ってくれない。
 だから投げ返してくれない。
 もし投げ返したとしても、こちらに届かない。
 そんな感じです。

 たとえば、別にAさんのことではないけど、道を歩いていて、何かを落とす。他の人がそれを拾う。
 落とした人は拾ってくれた人に対して「ありがとうございます」「すみません」とか、もしくは会釈とかすると思いますが、中には、全く反応を示さない人っています。無表情で受け取って、すたすたと歩いて行く。

 恐らく、落とした方は、どうしていいのか分からないのか、もしくは、いや、別に拾ってくれってこちらが頼んだんじゃないし、だからお礼を言う必要はない。――そんな風に考えたりするのかもしれません。
 Aさんは、よく分からないけど、とにかくそういう人という印象でした。

 話しかけても、返事をしない人は時々います。
 けど、返事をしないのはわざとではなくて、その人にとっては普通の場合もあると思います。
 端から見たら、感じが悪いけど、本人はそれを自覚していない。
 十代や二十代前半ぐらいなら、まだ幼いんだと大目に見ようという気にもなるけど、Aさんは立派な中年でした。
 その年になるまで、ずっとそうしてきたの? と疑問に思いました。
 ま、別に人から話しかけられたら反応をしなくてはならない決まりは、ないといえばないです。
 話しかけられても、反応せず、しばらく考えて「そうです」「違います」と答える。それが間違ってるともいえない。

 もしAさんがわざと反応を鈍くしているのなら、人間性がおかしいし、もし素なら、それはそれで社会不適合者です。

 先生は、この授業で一緒のグループになった人たちは、授業が終わっても、プライベートで会ったりして、何年も仲良くしている人もいます、と言っていました。
 それを聞いても、ふーん、という感じ(笑) あり得ない。

 とはいっても、AさんにはAさんなりの考え方、感じるところかあったのかもしれません。
 自分が何か気に障ることを言ったかもしれません。
 思いつかないのは、気づいてないだけの可能性もありますから。

 Aさん以外のメンバーは、ごく普通でした。
 そんなに話が弾むことはなかったけど。

 Aさんの話はどうでもいいけど、面接授業で、学生同士仲良くなれるかどうか。
 何度か顔を合わせるうちに自然と仲良くなるのが理想ですが、面接授業ってそう頻繁にあるわけではないし、なかなか難しいところです。
 期間が1~2週間とかなら仲良くなる確率も高いけど、2日間だけですから、時間的余裕もありません。

 こちらから積極的に話しかければ、あるいは仲良くなる場合もあるのかもしれません。
 授業2日目の朝は、前日顔見知りになった隣席の人に挨拶をしたりということはありがちです。
 けど、面接授業で隣席の人と仲良くなるのは、結構難しいと思います。

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