サウナに入っていたら、若者が立ち上がり、隣のおじさんが…

 少し前の話ですが、サウナに入りました。
 自分の他にも何人かいました。
 中の1人、まだ20代半ばぐらい、何を思ったか、座るところに直立しました。
 本来おしりを置くところに両足をおいて立ちました。
 何がしたかったのか分からなかったけど、自分は特に気にはなりませんでした。
 するとその隣に座っていたおじさん(60手前ぐらい)が「立ったら駄目だよ~」と言い出しました。言い方は柔らかくて、敵意とかは感じませんでした。
 若者は「あ、そうですか、すみません」と言って素直に座りました。
 おじさんは「そこは座るところで足を置くところじゃないよ~」とかなんとか、優しげに続けます。

(立つことが迷惑かな?)とは思いましたが、まあ人と違うことをしていたのは確かで、自分なら座る場所に直立しようとは思いません。
 おじさんのように、注意もすることはないです。

 若者は、素直に言うことを聞きはしたけど、若干、憮然とした雰囲気を漂わせていました。
 納得はいってないようです。
「……立ったら駄目とか、ルールでありましたかね」若者は、小さく問いかけます。
 おじさんは「そこは座るところだから…」と若者を諭しました。「常識」という単語も何度か出てきました。

 自分は心の中で(立ってもいいと思うよ)と語りかけました。
 同時に、おじさんの「そこは座るところで足を置くところじゃない」という言葉も理解できます。
 あと、立つことによって汗が勢いよくしたたり落ちて周囲に迷惑がかかる……という部分もあったりするかもしれません。

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