貴志祐介著「さかさ星」感想


さかさ星(Kindle版)
 貴志祐介先生の「さかさ星」を読みました。
 呪いとか、超常現象やオカルトの出てくる、ホラー小説です。
 キングっぽいです。というかキングがこの「さかさ星」を読んだら、どんな感想を持つか興味があります。

 個人的には、オカルト的なことは信じていないです。守護霊とか、輪廻転生など。
 呪いなどはナンセンスだと思っています。

 そんな、オカルトに否定的な人間が読んでもこの「さかさ星」は面白かった。
 攻めた感じの物語だと思いました。
 前編に漂う、コントのような、ちょっとした違和感というか、コメディではないけど、一歩間違えると、コメディになってしまいそうなお話でした(ごっつええ感じのコント「しょうた!」を思い出しました)。
 白人の尼僧もコントっぽいです。
 終盤の、遺体が屋敷に帰ってきてからの一連の流れは、やっぱりコントっぽい。

 結末は、長編小説としては弱いと感じました。
 短編だとあのような終わり方はありそうですが。
 肩すかしな終わり方でした。

【インタビュー】『さかさ星』刊行記念インタビュー 貴志祐介【お化け友の会通信 from 怪と幽】
 ▲さかさ星は2部作とのことです。
 次作は2年後…2026年ぐらいになるかな~分かりません。早く読みたいです。

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