読書感想「夢をかなえるゾウ」水野敬也著

夢をかなえるゾウ? ダジャレ本?

「夢をかなえるゾウ」という本は、小説だと思います。
 正確には、自己啓発本寄りのエンタメ小説……でしょうか。
 夢をかなえるぞ、という言葉と掛け合っていてダジャレ的なタイトルです。
 ガネーシャというインドのゾウの神様が出てきて大阪弁を操ります。
 このガネーシャ、よくダジャレを言います。
 ガネーシャの冗談は最初は鼻についたりもしますが、何度も繰り返すから、次第にそれが楽しみのひとつになってきます。
 最初に読んだときはイマイチだったけど、世界観に慣れ親しんだ後に読み返すと楽しめました。

ごっつええ感じのコントに似ている?!

 昔のテレビ番組で「ごっつええ感じ」というのがありました。
 あの番組のなかに「トカゲのオッサン」という、シリーズもののコントがありましたが、雰囲気が似ていると感じました。
「夢をかなえるゾウ」とはストーリーは全く違うし、モチーフにしていることもないと思います。
 けど著者の水野敬也さんはダウンタウンのコントが好きなんだと思います。
 雰囲気がそっくり。
 ということで「夢をかなえるゾウ」はコントとして読めば楽しめます。
「夢をかなえるゾウ」を自己啓発本として読むと肩すかしを食らうかもです。
 別に「夢をかなえるゾウ」に限った話じゃないけど、本の通りの行動をして成功できるのなら、皆が成功者になります。
 なので、あくまで物語であり、コントです。

続刊の「ガネーシャと貧乏神」も面白い

 前作では手探り状態的な部分が色々とありましたが2作目「ガネーシャと貧乏神」のほうはそういう部分が解消されて、ちょっと俗な表現ですが前作よりもパワーアップしていました。
 前作が楽しめたのなら2作目「ガネーシャと貧乏神」を購入して損はないはずです。
 話の流れが微妙にズレている気がしますが、それは小さな問題に過ぎないと思います。
 ガネーシャのダジャレも前作以上に面白いです。
 というか今回は、漫才のグランプリにガネーシャをはじめ、釈迦など、神様たちが出場するので、前作以上にコメディ寄りです。

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