車と自転車のトラブル

 交差点で車と、逆走の自転車がぶつかりそうになった件が話題になっています。

 ほぼ、自転車側が悪いという風潮ですが、逆張りではないけど、車にも問題があると思います。
 二重過程理論、システム1とかシステム2とかありますが、ルール違反の自転車を見つけると糾弾するタイプなのかもしれません。実際は分かりませんが。

 まず、逆走や、信号無視をする自転車なんて珍しくはないです。
 もちろん自転車は悪いけど、車両とはいえ免許制度があるわけでもなく、所詮自転車であって、歩行者の延長線上にあるもの、と自分は考えます。そういうものにルールを守れと強く当たるのもおかしい。つまり、ルールを守ってない、叩いていい、という自己正当化につながるのでは、とも思います。

 少しは話が横道にそれますが―
 車を運転していると、判断に迷う場面がいくつか出てくることがあります。
 道路交通法を守るのが基本ではあるけど、たとえば制限速度などは、交通の流れに逆らわず、プラス10㎞/hぐらいなら許容されているかなと思います(しかしプラス5㎞/hで切符を切られることもあります)。

 車に乗っていると、拡大解釈ではないけど、慣れてしまって、つい違反をしてしまうこともよくあります。
 違反が常習化すると、事故の危険性も高まるし、交通警察に検挙される可能性も高まります。

 運転における正解というのがあるのか分かりませんが、自分は、後ろにパトカー、もしくは白バイがいると思って運転することが、最善であると考えています。
 それで煽られたりするなら、煽る方が悪いです。
 制限速度を守って走行する。
 後ろから速度超過の車がやってきた。
 この場合は、状況が許すなら左側に寄って譲るべきだと思います。

 煽り運転に関しては、煽る方が悪いとは思うけど、煽られる方が、その原因を作っていることも少なからずあると思います。
 従って、SNSなどでタイムラインに流れてくる煽り運転の被害者側の主張は、注意する必要があります。
 基本的には、トラブルというのは、おかしい者同士がコンタクトしたときに起こるものです(例外もあるけど)。

 人は皆、自分は間違っていない、従って相手が悪い、と考えます。
 相手も同じように考えています。

 少し話が脱線しましたが、自転車と車、どちらが悪いか。
 衝突していない時点では、自転車のほうがルールを守っていないので悪い。
 しかし実際に衝突すると話が違ってきます。

 もしその状態で事故が発生したと仮定して、客観的にどちらが悪くなるかを考えたら答えが出ることが多いです。
 わかりやすい例でいうと、信号のない横断歩道がある。
 そこで人が急に飛び出してきて撥ねたとする。
 車が悪いです。

 交差点でこちらが直進で、右折車と衝突した。
 どちらも信号が青の場合は直進が優先だから右折車が悪くなります。
 しかし自分の主観で見ていると、このどちらが悪いか、というのが分からなくなることもあります。

 信号無視の、逆走する自転車を、交差点で車がはねた場合、どうなるか。
 警察がきて、自転車の逆走と信号無視を確認したとしても、なお車が悪くなると思います。
 車の前方不注意です。なぜ止まらなかったのか? と詰められるはず。
「いや、自転車が逆走だし、信号無視したのではねました」と言ったら警察官はなんというか。「あなたは悪くない」と言うか。そんなことはないです。
 相手が逆走したとしても、信号を無視したとしても、自分がそれを確認して止まれるのに止まらなかったなら、車が悪くなります。
 横っ腹に突っ込まれたなら話は違うとは思いますが。

 自動車の免許をとるときに習ったはずです。
 ということで、自分は車のほうにも問題があると思います。
 理不尽だけどそういうものです。

 自転車が悪くない、とは思いません。
 自転車も悪い。
 しかし事故が発生すれば、車のほうが悪くなります。

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