料理が上手な人と料理が下手な人は何が違うのか、それを考えてみます。
以前も同じような記事を書きました。
・料理が上手な人と、料理が下手な人の違いはどこにあるのか
個人的な考えですが、結論は「料理にどれだけ時間をかけるのかによって違いが出る」というものでした。
当たり前だけど、自炊している人は、調理に関わる時間が長いです。
外食する人は調理に関わる時間は少ないです。
両者を比べると、自炊をする人のほうが料理の腕は良いです。
お母さんの料理が美味しい(料理が下手なお母さんもいますが)のは、それだけ調理に時間をかけているからに他なりません。
つまり料理教室に通うぐらいなら、飲食店の厨房で働いたほうが、お金にもなるし料理のレベルもアップします。
上記の結論にいくつか補足したいと思います。
確かに料理にかける時間が長い方が、料理上手になる傾向はあります。
けどそれと同時に、人の真似をするかどうか、という点も大きく関与しているのでは、と思うようになりました。
美味しそうな料理があったとして、これを真似て作ってみようと思う。
言葉は悪いけど、パクる、ということです。
人の真似をする人は、料理上手だと思います。
パクって、それをさも自分が考案したように発表するのはNGですが、自分で、もしくは家族で食べる分には、全く問題ないです。
この考え方でいうと、人の真似をせず、自分の考えで料理をする人は料理が下手、ということになります。
とりあえず塩を入れてみる。
とりあえず醤油で味付けしてみる。
とりあえず余っている食材を追加する。
そんなふうにしていると、美味しい料理はできないと思います。
難しいのは、ギリギリ許容できるアレンジの場合です。
これは各人の料理のセンス、もしくは才能といってもいいかもしれません。
ちなみに自分は、経験と考え方で料理の味はほぼ決まると考えています。
料理のセンス、才能は、割合的には小さいと思います。
料理の才能は誰でも備わっているはずです。
話をアレンジに戻しますが、それで、料理に詳しくない人からすると、アレンジされた料理は違和感があったり、常識というフィルター越しに見てしまい、実際は美味しい料理なのに、マズいと勘違いすることもあります。
たとえば……みそ汁に、ごま油を入れる。
一部の人は「みそ汁にごま油なんてあり得ない! 非常識!」と言います。
けど、別に変ではないと思います。
コクが出て美味しいかもしれません。
もちろん、味噌や出汁の風味がごま油によって損なわれるのは間違いありません。
なので、自分はみそ汁にごま油は入れませんが、もしごま油入りのみそ汁を出されても否定する気はありません。
あとは、シチューに白身魚を入れるなど。
シチューは牛肉しか認めない人もいます。
上記の2例は、許容できるアレンジだと思います。
けど、許容できるかできないかを勘違いすると、途端にマズい料理になるから不思議です。
結論は、料理上手になりたければ、独自のアレンジは控えて、料理が上手な人を真似る。
そうすれば、突飛な料理にはならないと思います。
賄い料理にも通じるところがありますが、定食屋さんのメニューを意識して料理をすれば失敗は少ないです。
物事の習熟についての記事は以下をご覧ください。
・中国人の店員さんの日本語と物事の「習熟」
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