模写をすれば絵がうまくなるかどうか、結論から。
うまくなる。
だったら、ひたすら模写ばかりやればいいのかというと違います。
方程式を解くには、四則計算ができないといけませんが、なんにしても、段階みたいなものがあります。
絵と数学の世界は異なるから、良いたとえかどうかは分かりませんが。
しかし絵の上達に模写がプラスに作用するのは確かです。
ただ……身も蓋もない言い方ですが、模写ばかりやると、模写はうまくなるけど、それ以外の、オリジナルの絵は、一向に上手にはなりません。
なので「模写をやっても絵はうまくならない」というのも実は一理はあります。
しかし、絵の練習のとっかかりとして、絵の模写は意義があると思います。
自分の場合はそうでした。
絵の練習を始めた最初の3ヶ月や半年は、模写ばかりやってもいいと思います。
絵に対する見方を鍛えるという意味でも有効です。
絵を描く行為を体に覚えさせるということです。経験値稼ぎです。
※デッサンと二次元の絵の違いもあるかもしれません。ちなみに自分がやっているのは二次元の絵です。この2つの違いは、実在するか否か。
「絵は才能が全て」みたいに考える人は多いです。
古くさい考えだと思います。
自分は、才能はもちろん必要だけど、才能って誰しも(100パーセントとは言い切れませんが)が持っているものだと考えています。
泳げない人、音痴な人、自転車にのれない人はいますし、そういう意味で絵が描けない人もいます。
才能ってそういうことだと思います。
大半の人は、絵を描く才能は備わっているはずです。
それを鍛えるかどうかで変わってくると思います。
プロになれるかどうか(絵で食べていけるかどうか)。
または、プロになってから、そこから頭1つ抜き出る。
それは才能が関係しているかも知れません。
まあしかし、自分は才能よりも運の要素が強いと思います。
認知心理学者のダニエル・カーネマンは、その著作「ファスト&スロー」でこう書いています。
多くの人は信じたくないかもしれないが、統計的には「成果が出るかどうかは、実力よりも運の要素が遥かに大きい」
才能が大事、才能が必要、才能が全て……なんて古い考えにこだわっていると、もし躓いたとき、才能のせいにしてしまうこともあると思います。
才能のせいにして物事から逃げてしまう、という意味です。
才能があるかないかなんて誰にも分かりません。
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