神奈川県で、バイクに乗った男子高校生が死亡する事故がありました。
加害者は二十歳の男性でこちらは4輪。
高校生の運転するバイクに抜かれた際、バイクのライダーから睨まれてカッとして追いかけて故意に車をぶつけた、ということのようです。
実際のところはよく分からないのですが、もしこの証言が事実なら、どちらもどっち……かなと思います。
もちろん悪いのは二十歳の男性。
しかも高校生は亡くなっているから悪質です。
ぶつけるなんてことはせず、文句があるなら口で言えばいいです。
口で言うのはいわゆる外交です。
車をぶつけるのは実力行使なので、いわば戦争状態です。
それは良いとして、交通社会で、四輪とか二輪とか乗っていると、バイクが走っている、車が走っていると思いがちだけど、実際は人間が運転しているので、相手を尊重する必要があります。
この事件を歩行者の世界にたとえてみます。
AとBが歩道を歩いている。
AがBを追い越す。追い越しながらAがBの顔を睨む。
ちょっと笑えてしまうぐらい変な状況ですが、AがBに喧嘩を売っているのは明白です。
これが車社会になると、時々こういうことがあります。
相手を人間とは思ってないのかもしれません。
若い人にありがちかと思います。
とはいっても、今回のケースがそうだとは限りません。
逆の可能性もあると思います。
車がバイクを無理矢理抜いた。そしてバイクが抜き返した。それに四輪が激高して二輪にぶつけた……という場合もあるのかなと。分かりませんが。
車社会も、歩行者と基本的な部分では同じです。
前の人の歩く速度が遅い場合は抜きます。
もし狭い道ならすみません、と声かけします。
道が広ければ、歩調を早めてパスします。
抜くときに相手の顔をジロジロ見たりしません。
暗黙の了解というか、常識としては、後ろの人がこちらを抜きにかかってると感じれば、歩調は若干緩めます。
自分が抜かれる時に、抜いている人の顔をジロジロと見たりはしません。
以前、深夜でしたが、アドレスV125で帰宅途中、裏道に入ったら、前方にバイクがいました。
別にこちらが抜こうとしたわけでもない、煽ったわけでもないのに、前のライダーはこちらをちらちらと振り返りつつ運転していました。
多分10代です。
なに見てんだコイツ? と思って、一瞬、停車させて文句でも言おうかと思いましたが、まあ多分悪気はないのだろうと考え直して何も言いませんでした。
若いときって、そういうことあります。
自分も経験あります。
想像力がないというか、自分の行動が相手にどんな影響を与えるのか、いまいちよく分からない。
経験不足という部分もあります。
けど自分が、相手は悪気はないのだろう、若いから仕方ないよね、と思わなかった場合。
もし自分が、前のバイクの若者と同年代で、何だコイツ、と思ってカッとなってしまったら……喧嘩になったりするのかもしれません。
争いは同レベルでしか発生しないと言われますが、まあその通りかなと思います。
コメント