沸騰したお湯が手に掛かってしまった場合は

 調理師として働いていた頃の話。
 オーダーで冷やの稲庭うどんが入りました。
 ザルうどんみたいなものです。

 お湯を沸かして、冷凍の稲庭うどんを投入して、ほぐれたらザルにあけて冷水で締めます。

 うどんがほぐれたので、ザルにあけようとしたら手元が狂って、沸騰したお湯が右手の甲にかかりました。
 実際にお湯がかかったのは0.2秒ぐらいです。
 目の前に水道があるので、即座に冷やしました。

 お湯の温度は沸騰していたので100℃以上です。

 間違いなく水ぶくれになるだろう、もしくはもっとひどいかも……と思いました。 

 それから3時間ぐらい、右手の甲を氷水につけていました。
 赤く腫れたけど、それだけでした。
 3時間が過ぎる頃には、腫れも引いて、水ぶくれもできませんでした。

 すごい。
 火傷って、冷やせば治るんだ……

 ケースによると思います。
 たまたま運が良かったのかもしれません。

 氷水で冷やすのは、冬場は凍傷の可能性あるので、可能なら病院で診てもらういいと思います。

 火傷には味噌を塗るといいとか聞きますが、あれは味噌が冷たいからです。
 味噌の成分が火傷に効くということはないはず。

 火傷したらとにかく冷やす。
 冷やし続ける。
 場合によっては治ります。
 自分の場合は跡も残りませんでした。

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