ゴールデンカムイという漫画を読みました。
アイヌの金塊を巡る冒険漫画。
ゴールデンカムイは色々な要素が入りすぎてひとことで説明するのが難しいです。
個人的には「狩猟(アイヌ式)」アンド「グルメ(アイヌ料理)」アンド「ギャグ」(プラス「ミステリー)の、群像劇かと思います。
友人に「最近、ゴールデンカムイが面白い」と言うと「あれ、ホモマンガでしょ?」と返されました。
心外でした。
ゴールデンカムイはホモ漫画? ……確かに、ホモの逸話は幾つかあります。
あと、ヒロインのアシリパは、ちょっと色気は乏しいです。
ゴールデンカムイはホモ漫画じゃないと思うけど、男女の恋愛要素の乏しい漫画であるのは確かです。
登場キャラは変態ばかり。
そこが面白いところですが。
ゴールデンカムイは、荒唐無稽な描写や設定が多いけど、それを感じさせない画力と筋運びはさすがだと思います。
よく出てくる単語は「オソマ」と「ヒンナ」
「オソマ」は排泄物。
「ヒンナ」は、食べるときに感謝する言葉です。
読んでいると「ヒンナ」=「おいしい」と思いがちだけど、正しくは「ありがとう」でしょうか。
食べながら「ありがとう」と連呼するのは少し違和感ありますが。
話はすこし脱線しますが――
七師団(しちしだん)という日本陸軍の師団が出てきますが(しちしだん? ななしだんではなく?)と少し疑問に思いました。
というのも自衛隊では、7のことを「なな」と読むからです。
自衛隊は数字の読み方が特殊で、1は「ひと」と読みます。
陸自は数字は「まる、ひと、にい(ふた)、さん、よん、ご、ろく、なな、はち、きゅう」だったと思います。
陸海空で若干違うようです。
2のことは、「ふた」とも読みます。
「にい」とも読みます。
ということで第七師団は「しち」ではなく「なな」だよなと思ったら「しち」が正しいです。
しちしだん。
どうやら、明治天皇が「しちしだん」と言ったから、そのようになったとか。本当かどうかは分かりません。
所々蘊蓄が入る漫画なので、しっかりとリサーチはされているはず。
ゴールデンカムイは現在11巻ですが、たぶん20巻から30巻ぐらいの間で完結しそう。
物語は……連載漫画には当てはまらないとかもしれませんが、最終目的が提示されたときがおよそ半分のところだと思います(映画とかはそうです)。
そういう意味ではゴールデンカムイはまだ半分に到達してないっぽいです。
10巻まで読みましたが、話が色々飛んで、収拾が付かなくなっている気配もありますが、これからどうやって話をまとめていくのか、注目したいと思います。
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