文章を生業とする職業は色々とありますが、小説家と作家と記者やライター、それぞれの違いを考えてみます。
小説家と作家は似た部分もあるけど、厳密には別物だと思います。
小説家は虚構を書く人であって、芸術的な部分があります。
作家は、ルポルタージュなどに代表されますが、自分の見聞きしたことを書く人だと思います。
しかし小説家を指して作家ともいいますから、文脈によっては同じ意味としてとらえてもいいかもしれません。
かといってドキュメンタリー作家(ルポルタージュ作家)は小説家とは言わないので、両者はやはり違う物です。
大きなくくりとしては「作家」。
細かく分けるとしたら、それぞれ「小説家」「何々作家」と呼び名が変わります。
続いて記者ですが、色々と考え方はありますが、組織に属して、取材したりして書く人は記者だと考えます。
ジャーナリストともいうでしょうか。
フリー記者もいるので、一概に「組織に属して」とは乱暴かもしれません。
向いている方向は読者。
大事にするのは客観性。
ライターは、記者に比べて一段下がるといったら言い方が悪いですが、求めに応じて文章を書く人だと思います。
時には取材したりもします。
記者やジャーナリスト、作家や小説家と違って、ライターは、好きなことが書けなくて、クライアント(スポンサー)の意向に沿って記事を書く存在……と思います。
向いている方向は、雇い主(スポンサーやクライアント)。
ちょっと前にとあるブロガーが「自分はライターではなく作家」と言ってました。
別の人はそのひとのことを「ライター枠の人」だと言っていましたが、うーん、その人は「ブロガー出身の作家」というのが正確かもしれません。
ライター枠というのも言い得て妙というか、ぴったりくる表現とも思いました。
ブロガー自体が、ライターの下位互換みたいなところがあります。
ブロガーは、書く人という意味ではライターの一種だと思います。
人によっては、書きたいことを書くという意味においては、作家性があったりする場合もあるはずです。
ライターは、文章はしっかりしていることが多いけど、ブロガーはピンキリです。
酷いのは酷いです。
支離滅裂な日本語でもブロガーはつとまります。
誰もチェックしません。
記者やライターだと、第三者の視点が入ることがほとんどです。
だから質はある程度は保証されます(ライターや記者が書いた記事にもミスはありますが)。
もちろんですが、ブロガーの文章力が一概に低いわけではないです。
プロの小説家、作家と同じぐらい上手な人もいます。
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