海外ドラマ「デクスター」シーズン7の感想です。
ずいぶん前に視聴して、そのとき感想を書いたつもりが書いていませんでした。細部は忘れていたので今回感想を書くつもりで改めて視聴しました。
デクスターのシーズン7は、全体的には散漫な印象。
シリーズのファンなら楽しめる内容なのかなと思うけど、自分も一応シリーズのファンではあるけど、今までのシーズン、特に前半の1~4ぐらいまでは面白かったので、それからすると面白さはだいぶ劣ると感じました。
結末は衝撃的で良いけど、それ以外、それに至る過程は、どうも精彩を欠いているとの感想です。
マイクの死から、ウクライナのマフィアとの対決、ハンナマッケイとの関係と、デクスターとデボラの関係、そしてマリアがベイハーバーブッチャーを追って、デクスターに行き着く結末……という流れですが、デクスターとハンナが付き合うのが理解できないです。デクスターにとってハンナは獲物でしかないはず(ハンナとの関係においては、自分が何か見逃している可能性はあります)。
ウクライナのマフィアとの対決に至っては最後は協力し合うという混迷ぶり。
愛が云々というのも、とりあえず出しただけみたいで深みは感じられず。
愛については以下をご覧ください。
・愛とは何か|ヴィンランドサガ
デクスターのシーズン7で語られる愛は漫画以下です。
ガソリンスタンドの件もひどい。
ガソリンを買う必要はないです。
車両から抜けばいいのにわざわざスタンドに買いに行き携行缶にガソリンを入れるバカさぶり。全体的に、このガソリンの件のような突っ込みどころが満載です。デクスターの自分本位の妄想が具現化したようなストーリー構成。
このシーズンでは、デクスターの人間性が、どうも好きになれないです。
普通すぎる。
今までも結構自分の都合の良いことばかりやってきて、平気で嘘をつくし、ご都合主義も多かったけど、今シーズンは今までに輪をかけて行き当たりばったりでご都合主義になっています。サイコパスのある種の特徴といえばそうかもしれませんが、サイコパスに徹するなら、妹も始末するべきです。ある面では普通の思考、都合の良いところだけサイコパスの特徴を持ったりして一貫性がありません。
それはあり得ない、おかしい、ばっかじゃないの? と思いながらも見てしまうので、水準以上の面白さなのかもしれませんが、結局最初のシーズンの出来が良かったから、その遺産のせいでずるずる見続けているのかもしれません。
結末は衝撃的で、それだけが救い。
しかし自分で引き金を引いておいて、泣きながら抱きつくのは、いい年の大人のやることではありません。しかもそれが現場の長というリアリティのなさ。
関連は以下をご覧ください。
・海外ドラマ「デクスター」(シーズン1)の感想
・海外ドラマ「デクスター」シーズン2の感想
・海外ドラマ「デクスター」シーズン3の感想
・海外ドラマ「デクスター」シーズン4の感想
・海外ドラマ「デクスター」シーズン5の感想
・海外ドラマ「デクスター」シーズン6の感想
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