漫画「いぬやしき」感想


 漫画「いぬやしき」を読みました。
 面白かった。
 上半身裸の爺さんが空を飛んで大活躍する物語……というわけではないです。
「あの夏の日とんでろじいちゃん」という古い映画を思い出しましたが、話は全く異なります。

「いぬやしき」は、老人の認知症をテーマにした……というわけでもなくSFもの。
 うーん、デスノートっぽい。スパイダーマンっぽい。

「いぬやしき」はアニメ化もされています。
 アニメもざっとですが観ました。漫画のほうが面白かったです。

 しかし、ラストのあれは、まずあり得まないと思いました。
 確率はゼロではないけど、きわめてゼロに近いです。
 現実にはあり得ないけど、フィクションならOKかなとは思いますが。

 個人的に好きな場面は、上半身裸のおじいさんが、娘のクラスメイトの家を訪ねるところ。
 客観的にみたら完全に徘徊老人です。
 というか、実は犬屋敷氏は老けているだけで、老人ではないです。
 ホビット族のお父さん。
 話が少しそれますが……背の低い家系、高い家系は完全に否定はしませんが、背の高さは遺伝子の影響をそんなに受けないはずです。
 おそらく環境のほうが割合は高いはず。
 背の高い人間から、背の低い人間が生まれることもあります。
 平均への回帰で説明することが出来ます。
 なので、親の背が低ければ、その子供は背が高くなる確率は高くなります。
 環境的に運動しない、食生活が貧相などの理由があれば、背は低くなるかもしれませんが。

 結末付近、●●になったのは理由があるはず……と主人公が言う場面があります。
 すべては必然だったと。
 これには共感できませんでした。
 まあしかしここは、感動する場面なんだと思います。

 アイデアで突っ走った感はありますが、総じて面白かったです。

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