お客は自分の友人と思ってもてなせ

 飲食店で15年ほど働きました。
 お客をもてなすときは、自分の家に友人を招いたときと同じように接しなさいと指導を受けました。

 考え方は理解できます。
 しかしお客のほうは、友人の家に遊びに行ったようには接してくれません。
 身内と他人との境界線ははっきりしています。

 片付けのときはひどい有様になります。
 なんでこんなに汚らしく食べることができるんだろうと毎回片付けの度に思っていました。
 食べ物で遊ぶのもあるし、テーブルには食べこぼしが確実にあります。
 子どもかよ……と思いながら片付けしていました。

 友人の家で食事して、こんなに散らかすか? と。

 お金を貰っているのはこちらだからこれは仕方のないことだと思います。
 自分はしかしお店で飲み食いしたときは出来るだけきれいにするし、お皿は通路側に置きます。

 自分は基本的には厨房勤務だったので、接客をする機会はほとんどありませんでした。
 人がいないとき、深夜などに手伝ったことがあるぐらいです。

中洲と天神の客層の違い

 余談になりますが、お客さんの雰囲気は、お店の場所も関係するようです。
 お店は中洲にあったので、あまり客層は良くなかったのかもしれません。
 よく分からない人種が多かったです。
 天神にも店舗があって、そちらで働いたこともあります。
 天神はスーツ姿のサラリーマンが多かったです。

 では客層は天神店が良かったかというとそういう訳ではなかったようで、店長がいうには「中洲の客層はガラが悪いけど、何かあったときは直接言ってきて後腐れもない。天神店は一見客層が良いように見えるけど、何かあっても直接言わずに陰険な場合が多い」

 天神店のトイレの壁には、何度かウ●コが擦りつけられたことがあるそう。
 中洲ではそういうことはないです。

 なかには、良いお客さんもいます。
 単独の年配の女性は、よい傾向にあるかなと思います。あくまで傾向です。
 食べ散らかすこともなく、食べ残すこともなく、飛ぶ鳥跡を残さず的にきれいでした。
 上品な人が多かったです。
 年配のひとりの女性客が全部そう、というわけではありませんが。

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