「ドラゴンランス戦記」と「魔群惑星(1)スイート・マジック」のこと

 1980年代の半ばか後半だったと思います。
 小学生でした。
 場所は、福岡市博多区呉服町エレデ博多寿屋。
 家から自転車でいける距離です。
 そのときの手持ちは千円ほど。

 6階だったか7階だったか、書籍コーナーの一角に立ちすくんで、ものの5分ほど、悩んでいました。
 目の前には、たくさんの本が平積みされていたけど、2冊の本しか目に入りませんでした。
 その一つは「魔群惑星(1)スイート・マジック」
 もうひとつは「ドラゴンランス戦記」。
 2冊欲しいけど、手持ちが少ないので2冊は買えません。買うとしたらどちらか1冊です。

「魔群惑星(1)スイート・マジック」は、今で言うところのいかにもなライトノベル。
 若い女の子が露出度の高い装いでアクションしたりします。
 かたや「ドラゴンランス戦記」は、洋アニメというか、よく言えばリアル系の、スーパーマンのアニメを連想させるようなおもむきです。

 悩んだ末に「魔群惑星(1)スイート・マジック」を手にとってレジに向かいました。
 判断材料は、ひとつはヒロインのかわいさというのもありました(表紙に惹かれたということです)。
 あとは、おそらく…続刊の数も影響していたと思います。
「魔群惑星(1)スイート・マジック」のほうが続刊が少なかった(確か全5巻)。
「ドラゴンランス戦記」は全6巻で、しかも一冊一冊が分厚くて読むのが大変そうでした。

 さて、家に帰り「魔群惑星(1)スイート・マジック」を読み始めました。
 後日、続刊も購入しました。
 いまとなっては話はよく覚えてないけど、露出度の高いお姫様(ストーン・リップ)が、ちびのじいさんと冒険する話でした。
 当時小学生でしたが、そんなに面白いとは思えなかったです。
 いちおう、最後まで読んだので、それなりに面白かったのでしょう…

 1年ぐらい経ってから「ドラゴンランス戦記」を購入して読んでみました。
「魔群惑星(1)スイート・マジック」とは全く異なる重厚さがありました。
 この2つを同じ売り場に並べるのは間違いとも感じました。

「ドラゴンランス戦記」は、それから5回も6回も読みました。
 直近だと、2年ぐらい前にも読み返しました。
 今となっては古くさいところが散見されます。
 思い出補正というのもあるかもしれませんが、それでも面白いと感じました。
 キャラの色分けが素晴らしいです。
 リーダーが人間とエルフの気むずかしげなハーフ(ハーフエルフのタニス)。
 戦士と魔法使いの兄弟(レイストリンとキャラモン)は対照的で、所々闇が垣間見えるし、スタームは赤貧で融通が利かないけど高潔な騎士で、ドワーフ(フリント)とケンダー(タッスルホッフ)の二人はまるで漫才コンビのような関係で、二人の掛け合いは面白いです。
 なにより忘れてならないのはフィズバンです。

「ドラゴンランス戦記」と「魔群惑星(1)スイート・マジック」を比べた自分を恥じました。
「ドラゴンランス戦記」のほうが圧倒的に面白いです。
 密度が全く違います。
 過去に戻って、少年だった自分に声をかけたいぐらいです。「ドラゴンランス戦記」を買えと。表紙にだまされるなと。

 まあ「魔群惑星(1)スイート・マジック」もそれなりに面白い作品なのでしょう。
 好みの問題もあります。

 もし、どちらを読もうかと迷っている人がいたら(いないと思うけど)、ドラゴンランスをお勧めします。
 ドラゴンランスは、映画化やドラマ化されてもおかしくない作品です(さすがに古すぎて、アレンジしないと違和感がでるかもしれませんが)。近いうちに映画化や海外ドラマ化のニュースが出ても全く驚かないです。
 指輪物語が映画化されて、ゲームオブスローンズがドラマ化されて、ドラゴンランスが映画化(ドラマ化)されないのはおかしい!
 あくまで願望で、ソースなんてないけど、2025年あたりに、映画化、またはドラマ化される話がでたらいいなーと思います。
 1度、OVA的な感じで映像化はされたそうですが、失敗に終わったようです。

 ドラゴンランスシリーズはいろいろとありますが、自分が読んだのは以下の通りです。
ドラゴンランス戦記1~6
ドラゴンランス伝説1~6
ドラゴンランス英雄伝1~6

 2019年現在、ドラゴンランスシリーズは電子書籍化もされています。
 調べてみたところ、25冊の合本がありました。

 素晴らしい! しかし値段が高いです。
 合本には以下の作品が収録されています。

ドラゴンランス(ドラゴンランス戦記) 1~6巻
ドラゴンランス伝説 1~6巻
ドラゴンランス セカンドジェネレーション 上下巻
ドラゴンランス 夏の炎の竜 上中下巻
ドラゴンランス 魂の戦争 1~3巻
ドラゴンランス秘史 1~3巻
ドラゴンランス外伝 1~2巻

 これだけ収録されていると、無料サンプルで1巻ぐらい読めるのではと思ってDLしてみたところ、目次しか読めませんでした。
 ちなみに、自分は手持ちのドラゴンランス戦記1~6巻は裁断して、デジタルデータ化(いわゆる自炊)しているので、パソコンやタブレットなどで読むことができます。

 ドラゴンランス戦記については、また改めて感想などを書きたいと思います。
ドラゴンランス合本
 ▲ドラゴンランス合本。11069ページ!
 購入したわけではないです。
 無料サンプルです。
 セールになったら買うかもしれません。
 どうやら、合本には英雄伝は収録されてない模様。

コメント

  1. Tomohisa より:

    こんにちは。
    「魔群惑星」でググってここにたどり着きました。私も読んでましたよ!
    当初は「角川スニーカー文庫」ではなくただの「角川文庫」でしたね。もちろんラノベなんて言葉はなかったし。今のラノベはセリフ中心ですが、渡邉由自氏の作品は難しい表現も多くて、辞書を引いて読んでましたよ。

    エレデ寿屋…懐かしい。 あ、私も福岡です。

    • yamabekaname より:

      コメントありがとうございます。
      魔群惑星はストーリー自体はそんなに難しくなかったけど、確かに文章は難しくてラノベっぽくなかったイメージがあります。
      寿屋は懐かしいですね~

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