「パフィーが売れた理由は?」
一昔前ですが、ネット上で時々、上記の質問をしている人を見かけました。
答える人は、それぞれもっともらしいことを述べますが、理由のほとんどは後付けで説明ができます。
自分はシンプルに「運が良かっただけ」と考えています。
運という要素も後付けするのは可能ではありますが。
不思議なことに、ポップスやロック、歌謡音楽の世界は、運が良かったから売れる人が、時々出てきます。
別にこれは日本に限ったことではなく、世界共通のようです。
世の中には「1万時間の法則」という考え方があります。
プロになるためには、その分野の経験が1万時間必要とのこと。
パフィーの2人がデビュー前に1万時間、音楽の経験を積んだのか? たぶん否。
しかしパフィーは成功しました。
では、普通の女の子2人組が、音楽の経験を1万時間積めばパフィーになれるのか? これも否。
デビューはできるかもしれないけど、パフィーのように売れることは……運が良ければ可能かもしれません。
1度売れると、次に繋がりやすいです。ここで終わる人は一発屋と言われます。
パフィーの場合、うまく次に繋がって、成功が成功を呼ぶ、好循環(マタイ効果)に入ったのだと思います。これも運が良かった。
人は、成功している人をみると有能だと思い込みます(ハロー効果)。
これも有利に働いたはずです。
音楽の世界に詳しい訳ではないですが、才能も実力もあるのにさっぱり売れない人は珍しくないはずです。
逆にいうと、才能も実力もないのに、運が良ければ売れる世界ともいえます。
パフィーの2人は運は良かった。
しかし、運だけであれだけ売れたとも思いません。
ほかの要素もあるはずです。
パフィーではありませんが、たとえば、無名の新人がとある人気番組に出たとします。
それがきっかけで、他局の番組に呼ばれて、いつの間にか看板番組を持つようになる――という例は珍しくありませんが、そこは運だけではなくて、本人の努力や才能なども関係するはずです。
能力が低ければ、チャンスをものにできません。
そういう意味では、パフィーの2人には、チャンスをものにできる能力は備わっていました。
しかし、それでも運が重要だったのは間違いないです。
さて、では、世の中の全ては運で決まるのかというとこれもどうやら違うようです。
ルールがしっかりと定まった、たとえばプロスポーツの世界は、運の要素は、0にはならないけど、他よりも影響は少なくなるようです。
プロテニスの世界などは顕著と思います。
テニスをほとんどやったことがないと、テニスの世界で上へとのし上がれません。つまり、掛けた時間に比例します。
ルールが可視化されていない、もしくはなんでもありの世界、起業や、新しいサービス、新しい製品などのヒットについては、運が大きく左右するみたいです。
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