「ライフスパン」を読みました。
本文では、不老不死という言葉はあまり出てきませんが、本の執筆者は、どうやら不老不死が実現する可能性が高いと考えているようです。
自分も、そう突飛な話ではないと思います。
実現するかもしれません、不老不死。
不老不死が実現せずとも、近い将来、人間の寿命が今より延びるのはほぼ間違いがないようです。
本の中で、執筆者(デビッド・A・シンクレア)が旅客機に搭乗したときのエピソードが出てきます。
執筆者が、隣に座った人と話をしていて、若返りや寿命を延ばす研究をしていると言うと、その人は「自然ではないと感じる」と感想を述べます。
人間の不老不死や寿命を延ばすことについて、多くの人はそのような感想を抱くかもしれません。
人が若返ったり、不老不死になるのは自然の摂理に反していると。
しかし、いま、周りを見渡せば、果たして自然とよべるものがどれだけあるのだろうかとも思います。
執筆者も本の中で言うように、そもそも飛行機事体が自然ではないし、身近にある電化製品、スマホやパソコン、電子レンジも自然ではないです。
人間の生活を見回してみて、自然由来のものがいくつあるのかと考えると、全くないわけではないけど、不自然なものにあふれていることに気づきます。
ここら辺の意識は、徐々に変わっていくかもしれません。
……とは言っても、なんの困難もなく、すんなりと人間の不老不死が実現するとは思えないです。
人の死、生物の死というのは、やはりそれは生物が長い時間をかけて獲得した「何か」であるから、個々にとっては不老不死は良いことなのかもしれないけど種として見ると違うのではないかとも思います。
生物が死ぬことによって種としての新陳代謝死が行われ、多様性が生またりするのかもしれません。
個人的には、不老不死が自然の摂理に反してるとまでは思わないけど、いざ不老不死が実現すると、いろいろな問題が噴出するだろうなとも思います。
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