単身用マンションの1Kの狭いキッチンでトンカツ定食

　不動産屋さんで物件探しをしているとき、担当の人から、物件に対する希望条件などをヒアリングされました。
　家賃、部屋の広さ、駅から徒歩何分など色々とありましたが、その中に「自炊はしますか？」という質問がありました。
「自炊します」（調理師免許をもっているし、飲食店の厨房で15年ほど働いた経験もあります）
「自炊されるのでしたら、キッチンは広めがいいし、調理器具もガスのほうがいいと思います。調理器具がIHだと火力が弱くて、料理が思った通りにできないといわれる方がいるんですよ～」

　意味は分かります。
　しかしキッチンが広めになると、途端に家賃が上がります。
　家賃が低めの物件は、たいていキッチンは超絶に狭いです。
　ひどいのになると、平皿1枚ぐらいしか置けないシンクと、コンロを置くスペースしかない物件もあります。

　調理器具については、IHは使ったことがあるので、ある程度の想像はつきました。
　ガスとIHを比べたら、ガスのほうが確かに「料理を作っている感じ」はします。
　IHは少し味気ない感じがします。

　不動産屋さんには「キッチンは別に狭くていいし（家賃は抑えたいから）、IHでも問題ないですよ」と伝えました。
　多少紆余曲折はありましたが、キッチンが比較的狭い1Kに入居することになりました。

引っ越し早々、料理をしてみる

　ということで、1Kの狭いキッチンで料理にチャレンジします！
　なにを作ろうかと考えましたが、今回は「トンカツ」を作ります。

「トンカツ」は、料理の難易度としては、特に難しいわけでもないし、かといって簡単というわけでもないです。しかし、ある程度の料理の経験がないと、おいしいトンカツを作るのは難しいと思います。

　一昔前、ある共働き夫婦の夫の発言がネット上で話題になったことがありました。元は新聞投稿記事だそうです。
　妻が夕食について夫に尋ねます。
　夫は「夕食は簡単なものでいいよ。とんかつがいい」
　妻は「とんかつ?　ぜんぜん簡単じゃない！」

　トンカツは、あらかじめ準備がしてあればですが、難しい料理ではないです。すぐに作ることができます。
　とっさに作る料理としては難易度は高いですが。

　さておき、トンカツは、狭いキッチンで料理する試金石としてはちょうど良い難易度だろうと判断しました。
　トンカツが作れるなら、ほかの料理もたいていはできそうではあります。

　▲ここがキッチンです。
　狭いといえば狭いですが、まな板を置けるスペースがあるので「超絶に狭い」は言い過ぎです。
　少し狭いかな、程度。

　シンクの上に置いて使う調理台がありますが、最初はそれを買うつもりでしたが、この分だと不要です。なんとかなりそう。

　トンカツ定食を作る手順としては以下です。
※油は処理が面倒なため、少量しか使いません。油は、通常の野菜炒めの3倍ぐらいの量。
1　ご飯を炊く。
2　味噌汁を作る。出汁の素の顆粒と合わせ味噌で味付け。具はわかめのみ。
3　パスタを茹でる。
4　野菜類（キャベツ、トマト、レモン、パセリ）を切る。
5　茹でたパスタをサラダ油で炒める。味付けは黒胡椒。
6　豚肉に塩胡椒で下味をつける。網状に切り込みを入れる。
7　豚肉は、天ぷら粉を水でといたもの（溶き卵でもOK）をくぐらせて、パン粉を付ける。
8　フライパンにサラダ油を多めに入れて、IHのスイッチを入れ、パン粉をつけた豚肉を投入。フライパンには蓋をして、豚肉は時々ひっくり返す。
9　豚肉がきつね色になり、かつ箸で触ってみて中身が振動しているようなら火は通っています。まな板の上に起き、等分にカットしてお皿に盛り付けて完成。もしお肉に火が通ってないなら軽くレンジアップすればOK。　

　▲キッチンが狭いだけに、効率よく動かないと二度手間になったりします。結構忙しい。

　▲トンカツ定食、完成！
　楽勝でした。
　多少、手数が多くなりますが。

　▲IHは温度の設定ができるから、油温が上がりすぎて焦げることがありません。
　ガスの場合、思った以上に油温が上がりすぎてパン粉を焦がした経験が何度かあります。

　▲トンカツの味ですが、ガスで調理したものと変わりません。
　おいしい。

　▲キッチンは狭いですが、トンカツ程度の料理なら十分可能です。
　狭いと片付けも楽でいいです。

次回は炒飯

　今度は炒飯を作ってみます。
・IHコンロでおいしい炒飯はできるか