※ネタバレあります。
「ベター・コール・ソウル」の第9話は、同ドラマのシーズン1の山場です。
人が死ぬような事件などは起こらないけど、視聴していて引き込まれるものがありました。
ちなみにタイトルの「ピメント」というのは広義ではピーマンのこと(正確にはパプリカの親戚)のようです。
マイクのお弁当がピメントチーズのサンドイッチだったので、このタイトル名になったのかなと思います。
マイクは怪しい仕事に足を突っ込みますが、本筋とは関係ないので割愛します。
老人ホームの運営会社の詐欺行為ですが、案件の規模が大きいので、ジミーとその兄チャックだけでは扱いきれません。
ということで、案件をハワードのHHMに持ち込みます。
チャックは休職中だけどHHMの出資者でパートナーなので、大変な歓迎を受けます。
ジミーは兄チャックとともに会議室でハワードたち事務所の幹部とミーティングを行いますが――
ジミーが、オフィスが欲しいと言ったところ、ハワードは案件は引き受けるし、ジミーに弁護士報酬と成功報酬は払う。けど、新たな弁護士として雇うつもりはないと言います。
ハワードとジミーは仲が悪いので、ジミーは彼の嫌がらせだと考え、案件を引き上げることにします。
そのあと、キムはハワードになぜジミーを雇わないのか説明を求めますが、ハワードは聞く耳を持ちません。
ですが、おそらく、描写はないけど、ハワードはキムを呼び止め、理由を説明したのだと思います。
キムはジミーに会いに行き、案件をHHMに譲り、成功報酬をいただくほうが合理的だと説得します。
ジミーは荒れているので、キムをなじります。
そのあと、携帯電話のバッテリーが切れていることに気づいて――
ジミーはチャックの家に行きます。
結局のところ兄のチャックが、ハワードに「弟を雇うな」と言ったのでした。
ハワードがクソだと思っていたら、実の兄がクソだった、ということです。
郵便室係だったジミーが司法試験に合格したとき、HHMでは彼を弁護士としては雇いませんでした。この時も兄が根回しをしていたのです。
チャックは、ジミーを弁護士として認めていません。
正統な手段で弁護士になったわけではなく、サモア大学の通信教育を受けて司法試験を合格したジミーを、兄は認めていません。
チャックはジミーを偽物だ、と言います。
ジミーは毎日、新聞と、氷や食料などを届けていたけど、それを「俺は下りる」と言ってチャックの家をあとにします。
「ベター・コール・ソウル」という海外ドラマはコメディだろうと思っていたら、しっかりとした人間ドラマでした。
……この回を見るまではハワードは嫌なヤツだと思っていたら、実は悪者役を引き受けていただけという、実は度量の大きな人です。
格好いい。
それに比べてチャックは了簡が狭い。
気持ちも分からなくもないですが、自分はジミーに共感できました。
ベター・コール・ソウルS1の関連は以下をご覧ください。
・「ベター・コール・ソウル」第1話「駆け出し」の感想
・「ベター・コール・ソウル」第2話「トゥコ」の感想
・「ベター・コール・ソウル」第3話「ナチョ」の感想
・「ベター・コール・ソウル」第4話「ヒーロー」の感想
・「ベター・コール・ソウル」第5話「羊飼いの少年」の感想
・「ベター・コール・ソウル」第6話「警官」の感想
・「ベター・コール・ソウル」第7話「ビンゴ」の感想
・「ベター・コール・ソウル」第8話「RICO法」の感想
・「ベター・コール・ソウル」第9話「ピメント」の感想
・「ベター・コール・ソウル」第10話「マルコ」の感想
・「ベター・コール・ソウル」シーズン1の感想
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