「ベター・コール・ソウル」の1話は、完成度という点では、あまり高いとは思えませんでした。
状況説明が多く、大きな事件も起きません。
海外ドラマの第1話は掴みの部分なので、スリリングなドラマが展開される場合が多いけど、そういうのを期待していると肩すかしです。
さて、第2話ですが――こちらを第1話に持ってきたほうが良かったんじゃないかと思います。
面白いです。
日常を送っていて、思い通りにいかなくてイライラすることは多いし、ツキに見放されて落ち目になってしまうこともあります。
そういうときは何をしても駄目で、事態が好転するのを待つしかありません。
または積極的に動いて、ツキを呼び込むか。
ジミー(今後、ソウルのことはジミーと表記します)の日常は、落ち目そのものでした。
けれど突然、その思い通りにいかない日常は、トゥコというギャングのせいで非日常に変えられました。
当たり屋の失敗の下りは、ジミー節が炸裂で楽しめました。
スケボー兄弟からは「最低の弁護士だ」といわれますがジミーは「死刑から救った俺は最高の弁護士だ」と切り返します。
確かに命があっただけ儲けものです。
その事件からまたジミーは元の日常に戻りますが、ここら辺の描写は、こうやってジミーは色々と経験を積んでいったんだな、というのがよく表されていたと思います。
法廷の出入り口に立つ警官にコーヒーを差し入れる場面は結構好きです。
コーヒーを奢る理由が分からないけど、物語の描かれないところで何か借りがあったのかもしれません(または自分が何か見落としてるのかも)。
ベター・コール・ソウルS1の関連は以下をご覧ください。
・「ベター・コール・ソウル」第1話「駆け出し」の感想
・「ベター・コール・ソウル」第2話「トゥコ」の感想
・「ベター・コール・ソウル」第3話「ナチョ」の感想
・「ベター・コール・ソウル」第4話「ヒーロー」の感想
・「ベター・コール・ソウル」第5話「羊飼いの少年」の感想
・「ベター・コール・ソウル」第6話「警官」の感想
・「ベター・コール・ソウル」第7話「ビンゴ」の感想
・「ベター・コール・ソウル」第8話「RICO法」の感想
・「ベター・コール・ソウル」第9話「ピメント」の感想
・「ベター・コール・ソウル」第10話「マルコ」の感想
・「ベター・コール・ソウル」シーズン1の感想
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